星(1997)

今夜も私はあなたを想ってる
過ごした日のことと 過ぎて行くこれからのこと
あなたと過ごした日々の重さより 大切なものなんてたぶんないもの
電話も手紙も届くことはなく 毎日聞いた声も忘れてしまいそうになる
便りのないのは元気な証拠と言えるほどの何も残らなかったね

夢の中冷たいが見つめる 笑わない最後の記憶のまま
あたたかかったあなたの瞳がやがて凍る瞬間を
繰り返し私は嘆き続ける あなたがもう一度微笑む日まで

あなたに会いにいこう この夜駆けていこう
あなたの住む街に明日の朝ひとつの星が降る
あなたに会いに行こう この夜駆けていこう
あなたの住む街に明日の朝ひとつの星が降る

抱きしめ眠った厚い時刻表 その重さと似てる息詰まる毎日をゆく
私の悲しみ知ってか知らずか あなたは「元気です」と他人ひとには告げる

雪が降る静かに私の肩 うずもれる ゆっくり滲む涙
「こんなふうに積もる雪を初めて見る」と言ったよね
はしゃいでたあの夜あなたの笑顔 こんなに鮮やかに降りしきるのに

あなたの街は遠く 心も辿り着けず
私は走って力の限り あなたの名前を叫ぶ
私は星になるわ 死んだら星になるわ
あなたの住む街に明日の朝ひとつの星が降る

あなたに会いに行こう この夜駆けていこう
あなたの住む街に明日の朝ひとつの星が降る

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